2016年5月25日(水)

第4回 フォトニクス・イノベーション・ セミナー進化するデータセンターを支える最新光技術の動向と将来

光電子融合科学技術の基礎からシステム応用に至る幅広イノベーションの可能性を充実した講師陣が講演しました。

開催日 2016年5月25日(水)
開催場所 東京大学・駒場リサーチキャンパス 生産技術研究所An棟3F大会議室
主催 東京大学ナノ量子情報エレクトロニクス研究機構

第7回 (12月)
第8回 (2月)

セミナー報告

セミナータイトル:『進化するデータセンターを支える最新光技術の動向と将来』
開催日時:2016年5月25日 15:00-17:10
会場:東京大学・駒場リサーチキャンパス 生産技術研究所An棟3F 大会議室

プログラム

  1. ① 趣旨説明 荒川泰彦
    (東京大学・生産技術研究所 教授 ナノ量子情報エレクトロニクス研究機構 機構長)
  2. ② 特別講義「データセンターネットワークと光スイッチング」佐藤健一
    (名古屋大学大学院工学研究科電子情報システム専攻 教授)
  3. ③ 基礎講義「シリコンフォトニクス入門:基礎と最近の動向」中村隆宏
    (東京大学・ナノ量子情報エレクトロニクス研究機構 客員教授、
    技術研究組合 光電子融合基盤技術研究所 研究統括部長)

参加者:91名

概要

5月25日に開催されたフォトニクス・イノベーションセミナーは、2016年度第1回で、通算第2回のセミナーとして開催しました。
名古屋大学大学院の佐藤健一先生による特別講義では、IoT時代を迎えてIPトラフィックの急激な増大が生じており、データセンター内およびデータセンター間のトラフィックの関係が変化して、データセンターの消費電力の増大が深刻化している現状を指摘されました。この課題を解決するためのデータセンターネットワークの光スイッチングアーキテクチャを説明されました。特に、光パススイッチとパケットスイッチとの融合を図り大規模スイッチを目指すシナリオを提案されました。 東京大学。客員教授で技術研究組合光電子融合基盤技術研究所(PETRA)の中村先生は、光電子集積回路の基礎に引き続き、シリコンフォトニクスの各要素デバイスであるシリコン細線導波路や光変調器、光受光器の構造を動作をPETRAが実施するNEDOプロジェクト「超低消費電力型光エレクトロニクス実装所為ステム技術」の成果を中心に紹介し、製造上の課題と解決方法についても言及されました。

セミナーを通じて、学部学生・大学院生にもわかりやすい基礎的な項目についての質疑とともに、本分野の今後の見通しについての議論を交わされて企業研究者にとっても有意義なセミナーとなりました。

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