2016年11月28日(月)

第7回 フォトニクス・イノベーションセミナーシリコンフォトニクスの最先端

開催日 2016年11月28日(月)
開催場所 東京大学・駒場リサーチキャンパス ENEOSホール
アクセス https://www.iis.u-tokyo.ac.jp/access/access.html
キャンパスマップ https://www.iis.u-tokyo.ac.jp/access /campusmap.html
主催 東京大学ナノ量子情報エレクトロニクス研究機構
共催 国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)
技術研究組合 光電子融合基盤技術研究所(PETRA)
協賛 一般財団法人 光産業技術振興協会 (OITDA)
参加費 無料
ウェブサイト http://pecst.org/ispec2016/index.html

東京大学ナノ量子情報エレクトロニクス研究機構では、フォトニクス・イノベーション共創プログラムを推進しています。本プログラムは、国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)プロジェクト「超低消費電力型光エレクトロニクス実装システム技術」の成果普及、関連分野の人材育成および将来ビジョン形成を図っています。特に、フォトニクス・イノベーションセミナーでは、人材育成の一環として、光電子融合科学技術の基礎からシステム応用に至る技術について、気鋭の研究者によるわかり易い講義を提供してきました。
この度、当該分野の国際シンポジウム The 6th International Symposium on Photonics and Electronic Convergence (ISPEC 2016)の開催に合わせて、世界最先端のシリコンフォトニクスの研究開発に関する講演をセミナーとしても開催致します。

対象

光技術者および関係の社会人、大学院・学部学生

※すべて英語による講演となります。
※ISPEC2016は、9:50より開始しておりますので、ぜひご参加ください。

お申込み

下記のISPEC2016の申し込みサイトよりご登録ください。ISPEC2016のすべてのセッションに無料でご参加いただけます。
http://pecst.org/ispec2016/registration.html ※終了しました

ISPEC2016 に関する情報
http://pecst.org/ispec2016/index.html

プログラム

10:30 講演1
Lionel C. Kimerling
(Thomas Lord Professor of Material Science and Engineering Massachusetts Institute of Technology)
"Grand Challenges and Timelines for Electronic-Photonic Integration"

11:20 講演2
Douglass M. Gill
(IBM Thomas J. Watson Research Center)
"Short Reach Data Link Transmitter Figures of Merit and Monolithic CMOS Compatible Photonic/Electronic Platform"

概要

2016年11月28日(月)国際シンポジウム The 6th International Symposium on Photonics and Electronic Convergence (ISPEC 2016)の開催に合わせて、世界最先端のシリコンフォトニクスの研究開発に関する講演を第7回フォトニクス・イノベーションセミナーとして共同開催致しました。200名を超える参加で、会場が熱気に包まれる中での開催となりました。

セミナーのプログラムは、ISPEC2016のプレナリーセッションにおける「シリコンフォトニクスの最先端」に関するプレナリー講演2件で構成されました。講演者のMITのL. C. Kimerling教授はシリコンフォトニクスのパイオニアとして本分野の研究開発をけん引しており、今日の北米におけるシリコンフォトニクス研究で中心的な役割を果たしています。 ”Grand Challenges and Timelines for Electronic-Photonic Integration”と題した講演は、これからの社会に浸透するであろうCyber-Physical-Societyを見据えて、コンピューティングの配線ボトルネック問題の解決策としてのシリコンフォトニクス技術を基盤とした光インターコネクションの重要性とそれを社会実装するための教育プログラムやビジネスエコシステムにも言及する当該分野を俯瞰的にレビューすると同時に、今後のこれらの 技術の発展と社会的浸透に関するロードマップが示されました。

また、最先端のCMOSプラットフォーム上のシリコンフォトニクス光電子集積技術の研究者として活躍されているIBM T. J. Watson LaboratoryのD. M. Gill博士は、”Short Reach Data Link Transmitter Figures of Merit and Monolithic CMOS Compatible Photonic/Electronic Platform”のタイトルの講演で、シリコンフォトニクス技術の産業的な応用展開の視点で、シリコンフォトニクス集積型光トランシーバ技術の高速化についてIBM T.J.Watson Lab.の取組について解説されました。特に、シリコンフォトニクスにおいてはマッハツェンダー型光変調器やリング型変調器を例に挙げてFigure-of-Merit(FOM)に関する詳細な解説を展開しました。

今日、25Gbps以上の高速変調が実現し、光インターコネクションがコンピューティングを中心に幅広く集積化されて実装されることが現実感を得てきたことを示されました。また、本セミナーの参加者は、ISPEC2016のセッションでも熱心に聴講をされました。
このように、今回の第7回フォトニクス・イノベーションセミナーおよびISPEC2016を通じて、シリコンフォトニクスおよび光電子融合科学技術に関わる最新の研究開発に触れえる場を提供し、本分野への関心を高め、技術的理解の向上に資することができました。

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