2019年2月28日(木) 14:00-16:30

第15回 フォトニクス・イノベーションセミナーフォトニクスの最先端

開催日 2019年2月28日(木) 14:00-16:30
開催場所 東北大学・青葉山キャンパス
工学部 電子情報システム・応物系 1号館2F 大会議室
アクセス・キャンパスマップ
http://www.ecei.tohoku.ac.jp/ecei_web/map/
https://www.eng.tohoku.ac.jp/map/?menu=campus&area=d/
(上記地図のD10)
仙台駅から「地下鉄東西線」に乗り「青葉山駅」で下車後,徒歩約8分
主催 東京大学ナノ量子情報エレクトロニクス研究機構
共催 国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)
技術研究組合 光電子融合基盤技術研究所(PETRA)
協賛 一般財団法人 光産業技術振興協会 (OITDA)
参加費 無料

東京大学ナノ量子情報エレクトロニクス研究機構では、フォトニクス・イノベーション共創プログラムを推進しています。
本プログラムは、国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術開発機構(NEDO)プロジェクト「超低消費電力型光エレクトロニクス実装システム技術開発事情」に関わる成果普及と人材育成を目的としています。 フォトニクス・イノベーションセミナーでは、人材育成の一環ととして光電子融合科学技術の基礎からシステム応用に至る技術について、気鋭の研究者による講義形式でわかり易い解説を提供しています。今回は、トポロジやバイオイメージングなどの最先端フォトニクスを取り上げます。

対象

光技術者および関係の社会人、大学院・学部学生

プログラム

司会 竹中充(東京大学大学院工学系研究科電気系専攻 准教授)

14:00 開会挨拶

荒川泰彦(東京大学ナノ量子情報エレクトロニクス研究機構 特任教授)

14:05 講義

トポロジカルフォトニクス:トポロジーを活用した光制御

岩本敏(東京大学生産技術研究所 准教授)

15:05 講義

誘導ラマン散乱による生体の振動分光イメージング

小関泰之(東京大学大学院工学系研究科電気系工学専攻 准教授)

16:05 全体討論

閉会挨拶

山田博仁(東北大学大学院工学研究科通信工学専攻 教授)

参加者数

44名

概要

2019年2月28日(木)に、第15回フォトニクス・イノベーションセミナーを開催いたしました。今回は、東北地区で開催する初のセミナーでしたが、熱心に聴講する多くの方々に参加いただき会場はほぼ満席となりました。テーマは『フォトニクスの最先端』で、トポロジーやバイオイメージングなどの最先端フォトニクスを取り上げました。近年注目を集めているトポロジカルフォトニクスの基礎、および誘導ラマン散乱を用いた生体のイメージング計測についての講義を通し、フォトニクス関連分野の発展を担う人材の育成を目指した企画でした。

冒頭に主催者を代表して荒川泰彦特任教授の趣旨説明があり、引き続き東京大学生産技術研究所准教授の岩本敏先生より「トポロジカルフォトニクス:トポロジーを活用した光制御」と題して、トポロジカル物性科学の概念を電磁波の制御やデバイス応用に利用しようとする試みであるトポロジカルフォトニクスについての講義が行われました。トポロジカルフォトニクスの概要紹介に続き、波数空間でのトポロジー”バンドトポロジー”についてその概念を理解しやすいように渦などの例えを交えて解説いただきました。さらに、トポロジカルな特徴が異なるものの接合境界にエッジ状態が現れる”バルク-エッジ対応”の解説をふまえ、一次元フォトニック結晶におけるトポロジカルナノ共振器の実現例や二次元系での光トポロジカル相の実現例など、特異な状態を活用した光デバイスの可能性について集積フォトニクスのプラットフォームにおける研究が進展していることが紹介されました。

続いて、東京大学大学院工学系研究科准教授の小関泰之先生による「誘導ラマン散乱による生体の振動分光イメージング」と題する講義が行われました。まず、主に生体の可視化手法の一つとして開発されてきた誘導ラマン散乱(SRS)顕微法の原理と特徴について、類似手法との比較をふまえてご説明いただきました。続いて、それらの特徴を活かした高速・多色SRS顕微鏡システムの開発、またその応用例としての微細藻類の代謝物イメージングといった先生のご研究成果が紹介され、従来手法に対する優位性が示されました。さらにはSRS顕微鏡光源としての低雑音ファイバーレーザーの研究開発、量子光源による感度向上の試みなどが紹介され、SRS顕微法の更なる高性能化に重要な役割を果たすフォトニクス・レーザー技術への期待について述べられました。

閉会挨拶ではまず技術研究組合光電子融合基盤技術研究所(PETRA)の田原修一専務理事よりこのセミナーの意義と、当日も会場の大半を占めた学生や若手研究者など次世代を担う若い世代への期待が述べられました。最後に、東北大学教授の山田博仁先生よりセミナーの東北地区巡回開催に対するたいへん好意的なご意見と、今後のさらなる発展に期待を込めたご要望をいただきました。予定された講義時間を大幅に超過しても活発な質疑応答や議論が行われ、光技術・光科学関連分野における人材育成事業の重要性を再認識する機会となりました。今後とも、光電子融合科学技術の発展に資する基礎的な解説から革新的・実践的応用展開の紹介まで幅広い分野のセミナーを企画・実施いたしますので、奮ってご参加ください。

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