• デフォルト画像
    2016年06月13日

    セミナー報告

    セミナータイトル:『進化するデータセンターを支える最新光技術の動向と将来』
    開催日時:2016年5月25日 15:00-17:10
    会場:東京大学・駒場リサーチキャンパス 生産技術研究所An棟3F 大会議室

    プログラム

    1. ① 趣旨説明 荒川泰彦
      (東京大学・生産技術研究所 教授 ナノ量子情報エレクトロニクス研究機構 機構長)
    2. ② 特別講義「データセンターネットワークと光スイッチング」佐藤健一
      (名古屋大学大学院工学研究科電子情報システム専攻 教授)
    3. ③ 基礎講義「シリコンフォトニクス入門:基礎と最近の動向」中村隆宏
      (東京大学・ナノ量子情報エレクトロニクス研究機構 客員教授、
      技術研究組合 光電子融合基盤技術研究所 研究統括部長)

    参加者:91名

    概要

    5月25日に開催されたフォトニクス・イノベーションセミナーは、2016年度第1回で、通算第2回のセミナーとして開催しました。
    名古屋大学大学院の佐藤健一先生による特別講義では、IoT時代を迎えてIPトラフィックの急激な増大が生じており、データセンター内およびデータセンター間のトラフィックの関係が変化して、データセンターの消費電力の増大が深刻化している現状を指摘されました。この課題を解決するためのデータセンターネットワークの光スイッチングアーキテクチャを説明されました。特に、光パススイッチとパケットスイッチとの融合を図り大規模スイッチを目指すシナリオを提案されました。 東京大学。客員教授で技術研究組合光電子融合基盤技術研究所(PETRA)の中村先生は、光電子集積回路の基礎に引き続き、シリコンフォトニクスの各要素デバイスであるシリコン細線導波路や光変調器、光受光器の構造を動作をPETRAが実施するNEDOプロジェクト「超低消費電力型光エレクトロニクス実装所為ステム技術」の成果を中心に紹介し、製造上の課題と解決方法についても言及されました。

    セミナーを通じて、学部学生・大学院生にもわかりやすい基礎的な項目についての質疑とともに、本分野の今後の見通しについての議論を交わされて企業研究者にとっても有意義なセミナーとなりました。

  • デフォルト画像
    2016年03月08日

  • デフォルト画像
    2016年02月24日

    活動報告

    東京大学・駒場リサーチキャンパスのENEOSホール で、”未来コンピューティングと光電子融合”をテーマに「第1回フォトニクスイノ ベーション(PI)・ビジョンワークショップ(WS)」を開催しました。

    このワークショップは機構が光電子融合基盤技術研究所(PETRA)、東京大学生産 技術研究所光電子融合研究センター(CPEC)と共催で開催しました。NEDO・超低 消費電力型光エレクトロニクス実装システム 技術開発プロジェクト(経済産業省未 来開拓事業)に基づいて、機構は1015年10月から人材育成、成果普及を目的にフォト ニクスイノベーション共創プログラムを推進していますが、今回のWSはその一環とし て光電子融合技術を将来のスーパーコンピューティングや大規模並列計算技術に展開 するため、講師にスパコンや大規模並列計算などの第一線研究者を招き、シリコン フォトニクスを研究する機構やPETRA研究者との異分野融合による討論を通じ、ビ ジョン形成を図る目的で持たれました。

    第1回ビジョンWSでは東京大学の田浦健次朗教授、富士通研究所の久門耕一取締 役、東北大学の佐野健太郎准教授をお迎えして、それぞれの立場からコンピューター の高速性能を律している要素・課題などをご講演いただきました。また東京大学客員 教授の中村隆宏PETRA研究統括部長が未来コンピューティングに向けた小型・低消費 電力・大容量光トランシーバーの性能や目指す方向性を講演しました。

    4名のご講演後、藤田友之PETRA専務理事が司会を務め、ご講演者によるパネル討論 に移り、会場からの質問と討論がありました。光インターコネクションのユーザーと ベンダーと立場を異にする研究者が将来の飛躍的なコンピューティング性能実現に向 けて、光トランシーバーの性能はどこまで上がるのかといった質問や使い勝手への注 文まで、双方向からあり、将来の光インターコネクションのあり方をめぐる議論が交わされるなど、各レイヤーを交えたビジョン形成に一役果たしたといえます。

  • デフォルト画像
    2015年11月30日

    活動報告

    光電子融合分野の国際会議である「The 5th International Symposium on Photonics and Electronics Convergence(ISPEC2015)-Advanced Nanophotonics and Silicon Device Systems-」が11月30日(月)から3日間、東京大学の本郷および駒場リ サーチキャンパスで開催されました。同分野の海外の著名研究者を多数招聘して開催され、世界のシリコンフォトニクスなどの最先端動向が展望できる会議となりまし た。会期中、330名の参加があり、盛会となりました。 

    初日午前のセッションAは、NEDO成果・育成プログラムのフォトニクス・イノ ベーション共創プログラムの第2回フォトニクス・イノベーション・セミナーを兼 ね、広く学生・社会人に門戸を広げました。Plenary講演のA. Yariv カリフォルニア 工科大学教授による通信用半導体レーザーの研究開発、招待講演のJ. E. Bowers カ リフォルニア大学サンタバーバラ校教授によるシリコン上量子ドットレーザーに関す る最新成果など、興味ある講演に関心が集まりました。

  • デフォルト画像
    2015年10月02日

    活動報告

    「中村修二教授から若手へのメッセージ”を伝えるフォトニクスイノベーション 共創プログラム発足記念講演会」が10月2日(金)東京大学本郷キャンパスの小柴 ホールで盛大に開催されました。2014年ノーベル物理学賞受賞の中村修二米UCSB教授 から、青色LED開発の経緯などについて講演があり、若者へのメッセージとして「リスクをとり、ベンチャーに挑戦を」と投げかけられました。

    フォトニクスイノベーション共創プログラムは新エネルギー・産業技術総合開発機 構(NEDO)による人材育成と未来開拓研究プロジェクトの成果普及を目的とした産学 連携の共創プログラムで、機構や光電子融合基盤技術研究所(PETRA)が連携して10 月1日からスタートしました。その発足記念となったシンポジウムも人材育成を中心 に、若手研究者などを対象に計画されました。当日、会場の小柴ホールも満席で、そ のうち学生が4分の3を占めるほど、若者で占められました。

PAGETOP